【新唐人2012年6月8日付ニュース】6月5日は世界環境デー。汚染された水や食品、および普段使う日常品から発散される環境ホルモンは、人々の健康を脅かすだけでなく、更には次世代の成長にも影響を及ぼします。中国では環境ホルモンに対する規制がないため、およそ8分の1の女性が不妊症を患い、多くの児童に性の早熟現象が現れています。
医療機関の研究データによると、中国では現在8組の夫婦のうち1組が不妊症に悩まされているそうです。また、近年児童の性の早熟の発病率が著しく上昇し、最もよく見られる小児内分泌疾患の一つになっているそうです。上海だけでも300万の児童のうち、3万人に性の早熟の症状が現れ、専門家は環境ホルモンの影響を疑います。
国際環境保護団体“グリーンピース”は近年、中国の玩具、哺乳瓶、長江の魚の体内および紡績製品や廃水から環境ホルモンを検出。政府部門の監督管理の欠如を指摘します。
グリーンピース汚染予防プロジェクト主任 武毅秀さん
「長江デルタと珠江デルタの紡績工場は世界有名ブランドのスポーツ用品や衣類の生産メーカーです。工場の廃水と製品から環境ホルモンを検出しました。環境ホルモンに関する管理監督の法律法規がない状況の下、これらの化学品は大量に紡績製品生産に使われており、最終的には河川に排出されます」
環境ホルモンとは、内分泌系に影響を及ぼす化学物質のことで、人体にホルモン作用を起こし、発育や生殖機能に影響を及ぼします。
グリーンピース汚染予防プロジェクト主任 武毅秀さん
「グリーンピースは2011年5月、中国の4つの都市、つまり北京、上海、広州、香港で、軟質塩化ビニール製の子供玩具を検査した結果、7割以上のサンプルが基準値を超えるフタル酸エステルを含んでいました」
また、中国では有害な化学品に対する当局の管理監督が欠如しているため、民衆は知らないうちに被害を受けていると示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)